Contents
- 1 事前準備
- 2 前回のおさらい
- 2.1 記事の格納場所 = 投稿タイプ
- 2.2 投稿
- 2.3 固定ページ
- 2.4 第3の分類方法(?)カスタムフィールド
- 2.5 記事の”格納場所”と”分類”は増やせる〜カスタム投稿タイプとカスタムタクソノミー
- 2.6 まとめ
- 2.7 実際に分類やメタ情報を登録してみよう!
- 2.8 例題)出版社に就職し、Web担当として自社のWebサイトに新刊本を紹介するコーナーを新設することになった。新刊本「WordPressホームページ入門」をサンプルとして、サイトに掲載する情報を考え、WordPressの分類機能に落とし込んで登録してみよう。
- 2.9 Local で新規サイト作成
- 2.10 CPT UIを使って「書籍」という投稿タイプをつくる
- 2.11 CPT UIを使って「本のカテゴリー」というカスタムタクソノミーをつくる
- 2.12 書籍 > カテゴリー から、必要なターム情報を入力する
- 2.13 書籍「WordPressホームページ入門」のデータを登録する
- 2.14 付随する情報をカスタムフィールドに登録する
- 2.15 テーマファイルを編集してカスタムフィールドの値が表示されるよう修正
事前準備
- https://icc.firstelement.co.jp/ を開こう。
- 「Local」を立ち上げて、icc-booksの左側のグレーの三角をクリックしてサイトを起動し、Localの右端にあるADMINボタンをクリックしてWP管理画面にログインしよう。
前回のおさらい
記事の格納場所 = 投稿タイプ
WordPressのデフォルトで備わっている2つの投稿タイプ
「投稿」と「固定ページ」
投稿
- 投稿日時が重要な記事
- 例:お知らせ、ニュース、ブログ
- 更新頻度が高い記事
- 階層構造にできない
- 「カテゴリー」と「タグ」で分類できる
固定ページ
- 投稿日時があまり関係しないもの
- 例:会社概要、アクセス、事業内容
- 階層構造にできる
- カテゴリーやタグの分類はない
第3の分類方法(?)カスタムフィールド
- 分類というより”メモ欄”に近いイメージ
- 記事に付随する情報を埋め込める(一般にメタ情報と言われる)
- 有名な便利なプラグインがあるので、何でもカスタムフィールドに登録する(望ましくない)傾向が高まっていた
- アンケートの「その他のご意見」欄にすべて詰め込むような状態
- 検索速度も遅い
- 一覧ページは生成されない
「名前」と「値」に分けて保存できることで、ターゲットの「名前」を指定して絞り込むことができるので、”分類”として機能させることもできる。
…が、あくまでメタ情報を記録できる”メモ欄”と認識し、カテゴリーやタグで分類できるものはそれらで分類し、分類しきれない情報をカスタムフィールドに登録するのがシステム的には望ましい。
記事の”格納場所”と”分類”は増やせる〜カスタム投稿タイプとカスタムタクソノミー
- WordPressのコアの機能だが「Custom Post Type UI」などのプラグインを使うと簡単に拡張可能
- どんな場面で使うのか?
- 例:地域情報サイト、求人サイト、中古車販売、各種ポータルサイト
- 大量の情報を登録するデータベース的なサイトではかなりの確率で使用する
- プラグインにより、それとは知らずにカスタム投稿タイプ/タクソノミーが追加されることもある
まとめ
投稿、固定ページ、カテゴリー、タグ、カスタムフィールド、カスタム投稿タイプ、カスタムタクソノミー…これらを組み合わせて使い分けることで、情報を探しやすい、また管理者も管理しやすいサイトを構築できる。これらを使いこなすとようやくWordPressが「CMS」らしくなる。
実際に分類やメタ情報を登録してみよう!
例題)出版社に就職し、Web担当として自社のWebサイトに新刊本を紹介するコーナーを新設することになった。新刊本「WordPressホームページ入門」をサンプルとして、サイトに掲載する情報を考え、WordPressの分類機能に落とし込んで登録してみよう。
Local で新規サイト作成
- サイト名:icc-books



- 「ADD SITE」ボタンを押すと15秒ほどでサイトが追加され、左側の一覧に「icc-books」という名称が表示され、丸いグリーンのアイコンが表示されていればサイトはインストールされ、起動済み。
- Localの右上にある「ADMIN」をクリックしてログイン画面を開き、先程作成した管理者名でログインする
- 管理画面が英語になっているので、Settings > General ページを開き、ページ中程の「Site Language」から「日本語」を選び、「Save Changes」ボタンをクリック ⇒日本語になる
- テーマを「Twenty Twenty」に変更
- プラグイン「Custom Post Type UI(略称:CPT UI)」プラグインをインストール
CPT UIを使って「書籍」という投稿タイプをつくる
- 投稿タイプスラッグ:books
- 複数形/単数形のラベル:書籍
- 「設定」枠の「サポート」にて、カスタムフィールドにチェック
- 「投稿タイプを追加」ボタンをクリック


CPT UIを使って「本のカテゴリー」というカスタムタクソノミーをつくる
- タクソノミースラッグ:category2
- 複数形/単数形のラベル:本のカテゴリー
- 利用する投稿タイプ:「書籍」にチェック
- 「設定」枠の「階層」を真に切り替える
- 「タクソノミーを追加」ボタンをクリック
以上で、「書籍」という投稿タイプが左メニューに表示され、サブメニューとして「本のカテゴリー」が表示されている。

書籍 > カテゴリー から、必要なターム情報を入力する
※エクセルファイル「book-sample-data.xlsx」のシート「本のカテゴリーのタームリスト」 を元に入力

書籍「WordPressホームページ入門」のデータを登録する
※エクセルファイル「book-sample-data.xlsx」のシート「サンプル書籍データ」を元に入力
- タイトル
- 本文 = 商品の説明
- 本のカテゴリー
付随する情報をカスタムフィールドに登録する
CPT UIプラグインで「書籍」投稿タイプでもカスタムフィールドを使えるように設定したが、初期状態ではカスタムフィールド入力欄は非表示になっている。はじめに、カスタムフィールドの入力欄を表示する。
- 右上の3点ドットメニュー > 設定をクリック
- 左の「パネル」タブをひらき「カスタムフィールド」をOnにする
- リロードして有効化
⇒ 本文欄の下部にカスタムフィールドの入力欄が表示される
エクセルファイル「book-sample-data.xlsx」のシート「サンプル書籍データ」の「情報の保存先」が「カスタムフィールド」になっている項目をカスタムフィールドに一つずつ登録する。
おもてのページを確認してみよう
⇒ カスタムフィールドが表示されていない
⇒ テーマファイルの編集が必要
テーマファイルを編集してカスタムフィールドの値が表示されるよう修正
- 外観 > テーマエディター
- Twenty Twenty
- template-partsフォルダ(三角の矢印が付いている)
- content.php
- 38行目の’>’の後で改行
- content.php
- template-partsフォルダ(三角の矢印が付いている)
- Twenty Twenty
<?php the_meta(); ?>
- と記述
- 「ファイルを更新」ボタンをクリック
- おもてのページを確認
- 入力したカスタムフィールドの値がひとかたまりで表示されます。
- これは使いづらいので、カスタムフィールドの値を一つずつ表示できる post_custom関数を使用
- 先程のthe_metaの部分を
<?php echo post_custom('著者'); ?>
- と打ち直す
- おもてのページを確認
⇒ 「著者」情報のみが表示される
⇒ 表示されるのは値のみで項目名は表示されない
⇒ PHPタグの手前に「著者:」というように項目名を補う - 他の情報も同様に入力
- おもてのページで確認してみるとすべての情報が羅列されているので、各項目の最後に<br>タグを入力し改行してみる
<?php echo post_custom('著者'); ?><br> <?php echo post_custom('単行本価格'); ?><br>
- brタグで区切ることも多いが、この場合は<dl><dt><dd>タグを使うと意味的にもデザイン的にもまとまる
dl = Description List = 定義リスト
dt = Description Term = 項目名
dd = Description Details = 内容
br = Line Break = 改行

